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タイ、政治混乱も旅行への影響限定的−TG搭乗率も好調

  • 2010年3月16日
 タイでタクシン元首相派の団体(UDD)が大規模な集会を開催し、政府側がバンコク都内全域とタイ国内7県の一部地域で国内治安維持法を適用して対応するなど混乱が起きているが、旅行への影響は限定的なようだ。在タイ日本国大使館では、「旧市街でデモがおこなわれているほか、道路の封鎖などで回り道をしなければならないなど、影響がないとはいえない」としつつ、「昨年4月や一昨年11月のような暴力行為は発生しておらず、集会も平和裏におこなわれている」と説明する。

 ジェイティービー(JTB)やエイチ・アイ・エス(HIS)、近畿日本ツーリスト(KNT)など旅行会社も、今のところ混乱はなく通常通り対応。エーペックスインターナショナルでも、「通行止めなどはあるが観光に支障はない」と説明。取引のある旅行会社が催行を見合わせたケースもないという。

 タイ国際航空(TG)も、「心配はしていたが、影響は出ていない」とコメント。「16日の搭乗率もビジネスクラス、エコノミークラスともに90%以上」といい、ゴールデンウィークなど先の予約にも取り消しなどの動きは見られていないという。

 なお、在タイ日本国大使館によると、UDDが現地時間3月14日正午に、24時間以内に国会が解散されない場合は「デモ活動のレベルを上げる」旨の発表をしたものの、15日に政府側が要求を拒否。今後の影響はUDD次第とし、注意を促した。また、タイ空港公団が航空機の出発時間の3時間から4時間前にチェックインを終えるよう推奨していることを紹介し、交通渋滞の可能性もあることから時間に余裕を持った行動を勧めている。