YTLホテルズ、ニセコ・ビレッジを買収−国内・訪日双方の取り込みねらう

  • 2010年3月16日
 マレーシアをメインにホテルを運営するYTLホテルズ・アンド・プロパティーズは3月8日、北海道のニセコ・ヴィレッジを買収、運営契約を締結した。同社では、2010年からグローバル展開を促進する方針で、北海道のニセコ・ビレッジに着目。四季折々のスポーツや体験が楽しめることから、ターゲットを絞らずあらゆる層に対応できるリゾート開発を進めていく。なお、YTLホテルズとしては今回が日本初進出となり、今後南フランスなどにも進出する予定だ。

 YTLホテルズではこれまで、マレーシアやバリなどでターゲットやテーマを絞って展開してきたが、ニセコ・ビレッジではスキーやゴルフ、桜の花見や温泉など年間を通して楽しめるため、多様なターゲットの取り込みを見込んでいる。また、北海道には日本の食文化を支える食材が豊富なことから、和食を始め世界各国の料理を提供する食の村をつくる計画もあるという。アメリカやイギリスなどを始めとする外国人のインバウンドや、日本人の国内旅行いずれにも対応できるリゾートをめざす。また、具体的なリノベーションの具体的なスケジュールや4月以降の旅行会社向けレートなどについては今後検討していく。