IATA、航空業界の赤字予測を半減、旅客需要は6%増を見込む
国際航空運送協会(IATA)は、2010年の航空業界全体の赤字予測を2009年12月時点の56億米ドル(約5069億円)から28億米ドル(約2534億円)に修正した。また、2009年の最終赤字推計値も110億米ドル(約9957億円)から94億米ドル(約8508億円)とした。2010年の全体的な収益は、前年比430億円増の5220億円と予想。アジア太平洋地域の航空会社については、中国の景気の急速な景気回復により9億米ドル(約815億円)の黒字に転じ、需要も12%増加すると予測している。
旅客需要については5.6%増を見込む。また、供給量の縮小や需要増加により旅客のイールドは2.0%回復すると予測。一方、ビジネスクラスやファーストクラスを利用する“プレミアムトラベル”はエコノミークラス利用層よりも回復が遅いとの分析で、2008年のピーク時と比較して需要は17%減、イールドは20%減となる見通しだ。
また、景気回復にともない、平均原油価格の予測を1バレルあたり79米ドル(約7150円)に引き上げた。これは2009年の平均から17米ドル(約1530円)の上昇となり、2010年の航空業界全体での燃油費用は、190億米ドル(約1兆7198億円)増の1320億米ドル(9兆3411億円)にのぼると予測している。IATA事務総長兼CEOのジョバーニ・ビジニャーニ氏は、「需要も回復しつつあり状況を楽観視することは可能」としつつ、燃油価格の動向や座席の過剰供給、コストコントロールなどには依然として注意が必要とした。
なお、1月の旅客需要はアジア大洋州が6.5%増、中南米では11.0%増。一方、ヨーロッパでは2.1%増、北米では3.1%増と回復が遅れている。1月の全世界の平均ロードファクターは75.9%であった。
旅客需要については5.6%増を見込む。また、供給量の縮小や需要増加により旅客のイールドは2.0%回復すると予測。一方、ビジネスクラスやファーストクラスを利用する“プレミアムトラベル”はエコノミークラス利用層よりも回復が遅いとの分析で、2008年のピーク時と比較して需要は17%減、イールドは20%減となる見通しだ。
また、景気回復にともない、平均原油価格の予測を1バレルあたり79米ドル(約7150円)に引き上げた。これは2009年の平均から17米ドル(約1530円)の上昇となり、2010年の航空業界全体での燃油費用は、190億米ドル(約1兆7198億円)増の1320億米ドル(9兆3411億円)にのぼると予測している。IATA事務総長兼CEOのジョバーニ・ビジニャーニ氏は、「需要も回復しつつあり状況を楽観視することは可能」としつつ、燃油価格の動向や座席の過剰供給、コストコントロールなどには依然として注意が必要とした。
なお、1月の旅客需要はアジア大洋州が6.5%増、中南米では11.0%増。一方、ヨーロッパでは2.1%増、北米では3.1%増と回復が遅れている。1月の全世界の平均ロードファクターは75.9%であった。