オーストラリア政観、ディスプレイコンテスト優勝はJTBトラべランド流山に

  • 2010年3月9日
 オーストラリア政府観光局(TA)は、2009年度のディスプレイコンテストの優勝店舗にJTBトラべランド流山イトーヨーカドー店を選出した。同コンテストは2009年9月29日から12月15日まで、旅行会社を対象にポスターやぬいぐるみなどの店頭ディスプレイ用グッズを配布し、実施したもの。

 受賞したJTBトラべランド流山イトーヨーカドー店では、スタッフ同士でアイデアを出しあい、年間を通したオーストラリアの魅力を伝えるため各地の見どころをカレンダー形式で紹介するディスプレイを作成。エコをテーマに廃棄されたパンフレットやいらなくなった布、貝殻などを素材に使用した。実際に渡航経験のあるスタッフの話に加え、現地支店のスタッフからも情報を収集するなど、積極的に調べて作り上げたことで、オーストラリアの知識が深まったという。

 TAによる選出のポイントとしては、店舗面積に対する幅広いディスプレイや、手間ひまをかけたぬくもりのある手作り感などが挙げられた。特に、それぞれの観光地のメインシーズンを各月に合わせたことで、目を引くだけでなく店頭での案内にも役立ち、1年中飾っておくことができるというアイデアが高い評価を獲得し、今回の受賞へとつながった。

 3年目となる今回のコンテストでは、グッズ請求が924店舗となり、第1回の547店舗、第2回の724店舗に続いて増加。また、コンテスト応募店舗からは「予約に繋がった」「問い合わせが増えた」「デスティネーションを決めていない方にも候補地として検討していただけた」など実際に効果を実感できるコメントが寄せられた。

 なお、TA日本地区ビジネスディベロップメントマネージャーの岩田達朗氏は「まずはグッズを請求していただくことが大切」とし、1000件近い請求があったことを評価。その上でコンテストのメリットとして、オーストラリアの知識が向上すること、さらに消費者へのPR効果を挙げた。2010年も新しい切り口での実施を前向きに検討している。また、コンテストに限らず、JATAと共同で実施しているデスティネーション・スペシャリスト取得の促進や、販売のサポートを進める。