Marriott Bonvoy

上海万博旅行がスタート、万博への日本人送客に期待−団体旅行向け施策も

  • 2010年3月5日
(上海発 特派:岩佐史絵) 中国国家観光局と、上海市観光局は3月3日、北海道、東京、名古屋、大阪、福岡から354名の旅行会社関係者やメディアを上海へ招待し、上海万博に関するセミナーを開催した。セミナーでは上海市観光局局長の道書明氏や中国国家観光局副局長の祝善忠氏が挨拶し、日本の旅行業界に対し上海万博へ送客を訴えた。道氏は特に、「消費者の利益を損ねることは断固反対」とのことで、訪れた人々が楽しくすばらしい思い出を作ることに尽力すると述べた。日本側からは衆議院議員の二階俊博氏や日本旅行業協会(JATA)理事長の柴田耕介氏が登壇し、チケットの確保や現地への案内方法などさまざまな課題が残るものの、日本側も一丸となって万博への送客に力を注ぐことが互いの発展につながると強調した。

 また、団体旅行向けの施策についても発表。開催期間中は専用の入場ゲートを設け、入場ゲートに近い場所に団体客専用の大型バス駐車場を設置する。10名以上のグループを「団体」として、事前に1つのパビリオンの予約が可能といった優先措置も設ける。このほか、上海市内のレストランが4万軒あり、日本語のグルメガイドサイト「ぐるなび」で検索できることから、日本人にとって旅行しやすいサービスがあることもアピールした。3月5日からは実際の上海万博開催地や周辺都市の視察を実施する。