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香港政観、MICE誘致を積極アピール−トラベルミッションに現地から27社集結

  • 2010年3月4日
 香港政府観光局(HKTB)は先ごろ、MICE専門部署MEHK(Meeting&Event HongKong)設立1周年を迎えた節目として東京と大阪で香港MICEトラベルミッションを開催した。2月26日には都内でセミナーとワークショップを開催し、香港からコンベンション施設やホテル、現地オペレーターなど27社が集結し、それぞれの魅力を積極的にアピールした。香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部の家禧(アルバート・タン)氏はセミナー冒頭の挨拶で、高速鉄道が1月より着工開始となったことに触れ、香港だけでなく中国各県とあわせたプランも可能となることに大きな期待を寄せた。

 セミナーでは香港政府観光局シニアマーケティングエグゼクティブ・東日本の古谷剛氏がプレゼンテーションを実施。それによると、“食”の充実は大きな魅力で特に昨年からミシュランの香港・マカオ版が出版されたことで注目が高まった。また、今年は後半に世界3番目の高さを誇る118階建てのインターナショナル・コマースセンター(ICC)が完成し、2011年末にはリッツ・カールトンホテルも入居することになっている。昨年オープンしたヘリテージ1881でもショッピングやダイニングが楽しめ、都市型のアクティビティが充実してきていると紹介した。一方で、近年では自然体験に関する問い合わせが増えており、ピンクイルカ観察ツアーや植樹、ボランティアなどの自然と触れ合うアクティビティについても説明。香港政府はこれらの収益の一部を自然保護に充当しており、単に楽しむだけでなく社会貢献にもつながると紹介した。

 今回のワークショップで香港でのMICE開催を決めた会社もあり、今年はすでに数千人規模のイベントも決定しているそう。HKTB日本・韓国地区局長の加納國雄氏は、「観光交流年が3月まで延長されたことなどもプロモーションに役立ててほしい」と語った。