HVCB、今年もインセンティブプログラムを継続−ハワイでのMICE開催アピール

  • 2010年3月3日
 ハワイビジターズ&コンベンション・ビューロー(HVCB)は2月25日、MPI(Meeting Professionals International)の協力を得てセミナーを開催した。本国からHVCBセールス&マーケティング部副社長のマイケル・ムーリー氏も来日し、今年15周年を迎えるというMPIジャパン会長の浅井新介氏とともにハワイにおけるMICE開催の魅力を語った。冒頭の挨拶ではハワイ州観光局代表の一倉隆氏が登壇し、2009年は他の国や地域と同様にハワイへの日本人渡航者が4.9%減となったが、9月以降は回復基調となり2月は好評だといいい、「春には一昨年にマークした日本人渡航者数120万人まで戻したい」と抱負を語った。
 
 セミナーでは市場動向から具体的なターゲティングや可能性について読み解いた。ハワイへの日本人訪問者は25歳から40歳の女性が多いため、MICE開催ならインセンティブで家族同伴、女性が多い職場などへの働きかけが特に有効ではないかと分析。また、現行でも4社11便がデイリーで就航しているが、2010年は日本航空(JL)の地方からのアクセス向上やデルタ航空(DL)や全日空(NH)の機材変更による座席数増、経由便の大韓航空でも9月には仁川/ホノルル線が週3便増便になる予定といい、大幅な輸送力の増加が見込める。さらに、10月には羽田/ホノルル線の就航に大きな期待を寄せた。

 HVCBでは1泊あたりの使用部屋数に応じて返金する「Japan MICE Incentive Program」を昨年に引き続き今年も実施する。ムーリー氏によると、昨年典を受けた日本企業は65社で、「大変好評」とのこと。2010年2月から12月31日までにハワイでのMICE開催を企画・実行し日本に帰国する新規の企業インセンティブグループが対象で、同一ホテルに最低3泊以上宿泊することが条件。申し込み時点ですでに開催が決定している企業は対象外となる。条件を満たしたグループには、1000米ドルから6000米ドルを返金する。ホテルに直接手配したあと、HVCBサイトから専用フォームで申請する。