国内航空会社、08年度は半数以上が最終赤字、「光明」も−帝国DB調査

  • 2010年2月24日
 帝国データバンク(TDB)はこのほど、航空会社21社を対象に2008年度の経営状況の分析をとりまとめた。これによると、21社中11社が当期純損失を計上、最終赤字となった。このうち、日本航空(JL)や北海道エアシステム(HC)など5社が3期連続で赤字を計上した。一方で沖縄を拠点とする琉球エアーコミューターは小規模ながらも営業利益率、当期純利益率がもっとも高く、続いてジャルエクスプレス、アイベックスエアラインズとなった。

 また、資産を効率的に使って利益をどれだけあげているかを示す総資産利益率では、ジャルエクスプレスが24.30%、エアーネクストが15.13%と2桁台の高水準を示した。自己資本比率では、北海道エアシステムが50.42%、北海道国際航空(HD)が50.29%と50%を超えた。TDBでは、航空業界は厳しい環境が続いているとしながらも、2期連続で2桁の増収率となったスターフライヤー(7G)など一部健闘する地域航空会社もあり、首都圏空港の拡大や航空自由化などによって市場好転への光明も見えている、ととらえている。