ハウステンボス、HIS澤田会長を代表取締役に−新株30億円相当、弁済12億円

  • 2010年2月24日
 ハウステンボスは2月22日、エイチ・アイ・エス(HIS)との基本合意に基づき、「更生計画変更計画(案)」を東京地方裁判所に提出した。計画案では、現在の役員が更生計画変更計画の認可決定日に全員退任し、同日から代表取締役にエイチ・アイ・エス(HIS)代表取締役会長の澤田秀雄氏が着任することを明記。澤田氏と同時に就任する2名の取締役と監査役は、裁判所の許可を得て管財人が選任する。

 計画案では、発行済株式50万10株のすべてを更生会社が現株主である野村プリンシパル・ファイナンスから無償で取得。新規募集株式の効力発生日にすべて消却する。その後、更生会社は新株6万株、30億円相当を発行して九州財界の4社に割り当てる予定。

 このほか、残存する更生担保権約52億円を18%に減額し、残りは免除を受ける。弁済金額は約9億4000万円。残存する一般更生債権約10億円は原則的に5%に減額し、テナント敷金や保証金部分については別途制度で対応。弁済金額は約1億円。さらに売却資産は更生担保権者に1億5000万円を弁済する。これらの総額11億9000万円は、認可決定日から30日以内に一括で弁済する。