ジェイティービー（JTB）は2010年4月、グループ内で広告事業を手がけるジェイ・アイ・シー（JIC）と、イベントや集客施設のプロデュース、運営を主力事業とするジェイコムの2社の事業統合を含む事業再編を実施する。グループ内の類似事業を統合することで、合理化と競争力の強化をはかる。

　具体的には、「JTBコミュニケーションズ」「JTBアドプロダクツ」「Jプロデュース」「Jプロモーション」の4社を新設。これらは地域交流ビジネスを進めるうえで、コミュニケーション関連事業での戦略的な位置づけを担わせる。このうち、JTBコミュニケーションズは、ジェイコムの事業とJICの東日本地区での広告事業を統合。市場環境の変化に対応しつつ、広告とイベントを軸に幅広いソリューションを提供することで、他者との差別化をはかる。

　JプロデュースとJTBプロモーションの2社は、それぞれJICの西日本地区と中部地区の広告事業を分社化。各地域のJTBグループ企業と営業連携を強化し、地域密着でコミュニケーション施策を企画、実施する。また、JTBアドプロダクツは、JICの首都圏地区での旅行パンフレット製作事業を分社化し、専門特化することで合理化と提案力を強化するねらいだ。