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エティハド航空、以遠路線で7割販売へ−「大きく飛躍」めざす

  • 2010年2月18日
 エティハド航空(EY)は、日本路線の座席のうち7割を以遠路線で販売する方針だ。アマデウス・ジャパンと2月17日に共催したセミナーとレセプションの場で、EY日本地区旅客営業部本部長の根来勇人氏が語った。根来氏によると、現在のところドバイとアブダビ以外の中東地域やイスタンブール、アテネ、カイロなどへの需要が強いといい、目標として「アブダビとドバイで3割。中東や南欧、エジプト、モロッコなどへの需要を取り込んでいく」考え。ただし、ファーストクラスとエコノミークラスは、アブダビとドバイで6割程度の販売を想定しているという。

 根来氏はまた、「EYは非常に若い航空会社であり、日本での営業活動もまだ3ヶ月程度」とし、「大きく飛躍していきたい」と強調。「商品やサービスは良いものを持っている」といい、飛躍のカギは認知度向上と分析。成田線に就航する3月以降、広告展開も積極化する方針だ。また、旅行会社との関係も重視しており、「どの旅行会社のニーズにもきちんと応えられるようにすることが重要」と説明。コミッションについても「5%を当面変えるつもりはない」という。

 また、アブダビへの渡航需要についても、「アブダビで進む開発プロジェクトが進み、経済が活性化すれば」と期待。セミナーでも、アブダビ沖に建設中のリゾートエリア「サーディヤット島」などの開発計画を紹介した。この島にはルーブル美術館やグッゲンハイム美術館の分館が開業する予定であるほか、ホテル29軒、1000隻の船が停泊可能なビーチなどの開発も予定されているという。

 なお、セミナーではこのほか、アマデウスでのEY予約などの作業を実演。EYはアマデウスの顧客管理システムを導入していることから、PNRの共有やロケーターバックがアマデウスとEYで同一である点を優位性として紹介した。