観光活性化フォーラム
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第1種の取扱高営業利益率が微増、黒字企業は57社減−規模で明暗

  • 2010年2月17日
 日本旅行業協会(JATA)がJATA経営フォーラム2010で配布した「旅行業経営分析」によると、第1種旅行会社(分析対象:498社)の2008年度の取扱高営業利益率は0.42%となった。過去11年で最も高かった0.55%には及ばなかったものの、2007年度からは0.04ポイント増加した。1社あたりの営業利益は4.8%減の4920万6000円で、取扱高の13.6%減・117億4539万2000円の下落率を上回っている。旅行業部門の経常利益が黒字であった企業は280社で16.9%減の57社減となった。黒字企業に限った取扱高営業利益率は1.13%で、前年の0.55%からプラス成長した。

 企業の規模別の営業利益率が最も高かったのは、従業員数が101名から300名の18.8%で、全体平均の4.2%を大きく上回った。営業利益自体も2億7403万8000円と全体で最も高くなった一方、取扱額は全体で4位になっている。

 また、従業員1人あたりの取扱高は9.6%減の9391万円と前年割れ。ただし、従業員数が301名から501名の会社は3.8%増の1億3305万1000円となっており、21名から50名も4.5%増の9112万3000円、51名から100名の会社は0.1%増の9526万7000円と増加した。


※訂正案内(編集部 2月18日 11時25分)
訂正箇所:第2段落
誤:従業員数が101名から300名の18.1%
 ↓
正:従業員数が101名から300名の18.8%