スイス・インターナショナル、発券手数料廃止へ−岡部支社長、関係重視を強調
スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)は、4月1日から旅行会社への発券手数料(コミッション)を廃止することを決めた。すでに2月1日付で案内文をIATA代理店あてに送付している。LX日本支社長の岡部昇氏は、「2009年4月から手数料率を3%にし、廃止する場合のインパクトを測ってきた」と言及。その過程で、旅行会社がサービスフィー徴収の取り組みを始めているほか、ボリュームを確保してより大きな契約をする会社も出てきていることから廃止を決定したという。
また、岡部氏は「ボリューム・インセンティブやキックバックなどもあり、発券手数料をゼロにすればその分だけコストを削減できるわけではない」と説明。今後も、「年間の販売数が1名や2名の旅行会社に特別なプログラムを用意することはできない」ものの、「中小の旅行会社でもある程度の物量を出せる会社、あるいはその意向がある会社であれば、いつでもそれに応える用意をする」とし、LXを販売する意欲を持つ旅行会社に“選択と集中”をしていく方針を強調した。
なお、日系航空会社2社をはじめ、多くの航空会社がゼロコミッションに移行した2009年4月から約10ヶ月が経過したが、「航空券販売の9割以上が代理店経由」(岡部氏)であるLXが発券手数料の廃止に動いたことは、レジャー需要が強い路線を運航し、旅行会社経由の販売比率が高い航空会社も同様の決断をしやすい環境になっているといえそうだ。
また、岡部氏は「ボリューム・インセンティブやキックバックなどもあり、発券手数料をゼロにすればその分だけコストを削減できるわけではない」と説明。今後も、「年間の販売数が1名や2名の旅行会社に特別なプログラムを用意することはできない」ものの、「中小の旅行会社でもある程度の物量を出せる会社、あるいはその意向がある会社であれば、いつでもそれに応える用意をする」とし、LXを販売する意欲を持つ旅行会社に“選択と集中”をしていく方針を強調した。
なお、日系航空会社2社をはじめ、多くの航空会社がゼロコミッションに移行した2009年4月から約10ヶ月が経過したが、「航空券販売の9割以上が代理店経由」(岡部氏)であるLXが発券手数料の廃止に動いたことは、レジャー需要が強い路線を運航し、旅行会社経由の販売比率が高い航空会社も同様の決断をしやすい環境になっているといえそうだ。