ニュージーランド航空、エコノミーにも「水平シート」−機内設備を刷新へ

  • 2010年1月27日
 ニュージーランド航空(NZ)は、2010年11月に受納する予定のボーイングB777-300ER型機に新しい機内設備とサービスを導入する。エコノミークラスの一部にフルフラットシートを設置するほか、プレミアム・エコノミークラスのシートも刷新。サービス面でも飲食物のオンデマンドサービスなどを導入する。NZ日本・韓国地区支社長のクリス・マイヤーズ氏は、本紙インタビューに対して「量より質のデスティネーション」であるニュージーランドの航空会社として、搭乗体験の質を向上し需要の拡大と取り込みにつなげるねらいを説明。まずはロサンゼルス経由ロンドン線に投入する予定で、日本路線も時期は未定ながら、来年中をめどに導入したい考えを示した。

 エコノミークラスの新シート「スカイカウチ」は、3つのシートからなり、前の席の背もたれ部分まで水平になるように設計。特に小さな子供連れのファミリー層やカップル、夫婦での利用を想定している。大人2名での利用の際の運賃設定は、2席分の運賃に加えて1席の約半額程度にする予定という。また、プレミアム・エコノミークラスも「ビジネスクラス並み」の質を実現。「2-2-2」の配置のうち中央2列は2名での利用に配慮したつくりとし、窓側の4列はそれぞれ1席ごとにプライバシーを確保しやすい配置とした。座席数はビジネスクラスが44席、プレミアムエコノミーが50席、エコノミーが246席で、このうちスカイカウチは22席(通常の席としては66席)だ。