日本旅行、10年度上期はマッハ17倍、質にこだわり−取扱人数10%増めざす

  • 2010年1月21日
 日本旅行は1月22日、2010年上期のマッハとベストツアーの販売を開始する。今回は「ひと味違う」をテーマに観光や食事など商品内容にこだわった。2010年に40周年を迎えるベストツアーでは特別企画を実施するほか、マッハではコース数を前年比べて17倍に増やし充実させた。前年上期は新型インフルエンザの影響などを受けたが経済が回復傾向にあることから、単なる廉価型ではなく品質にこだわった旅行を提案することで顧客から選ばれる商品とし、前年比10%増の16万5000名をめざす。なお、2009年1月から12月までの取扱人数は12%増と前年を上回っている。

 特に中国は146%増の1万名を目標とし、食や地震、チベット問題などで影響を受ける前の2007年と同レベルまでに伸ばす考えだ。今回は周遊型の商品を充実させ、2009年から実施したキャンペーンを通じて戻りつつある需要を各日に取り込んでいく。

 ベストツアー40周年特別企画では、例えばヨーロッパでは中欧に焦点を置き、プラハでは通常の観光ではあまり訪れない旧王宮や聖イジー教会などを訪問する。また、希望があればウィーン滞在中の自由時間にブラチスラバへ無料で案内する。中国の九寨溝のツアーでは、五花海へ滞在中2回訪れるなど堪能できるようにした。マッハのヨーロッパでは1冊専用のパンフレットを展開。2500日以上の添乗日数を経験した添乗員、マイスターTCが同行し、スペインではアルハンブラ宮殿の夜の特別観光などを盛り込んだ。オーストラリアの「優雅に満喫ゴールドコースト&ケアンズ」ではジェットスター航空のスタークラスを往復ともに利用する。

 エコな旅・エコと旅は2009年度下期で100名以上が参加する見込みで、上期はコース数を20%増やしさらなる集客をはかる。ニュージーランドの北島ドラマチック紀行では、ワイポウア・カウリ森林保護区でマオリのガイドとともに神秘的な森を散策するほか、旅行代金の一部を絶滅危惧種キーウィの保護活動に寄付する。エコな旅コースは全てカーボンオフセットを付け、1000円の参加費用を含めている。このほか、「満足計画」でもコース数やプランを10%増やす。イベントなど特定の出発日でのみ味わえる観光をヨーロッパと中国で企画し、上海やバンコク、シンガポールなど6都市でオリジナル観光バスを運行する。


▽日本旅行 2010年度上期方面別目標人数
ハワイ/1万1000名/前年同
グアム・サイパン/1万5000名/1%増
アメリカ・カナダ/3000名/前年同
オセアニア/3000名/3%増
ヨーロッパ/4万6000名/7%増
アジア/7万7000名/8%増
中国/1万名/146%増
合計/16万5000名/10%増