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ミネアポリス、参加型の業務渡航を提案−出張者向け料金施策も

  • 2010年1月15日
 ミネアポリス市会議観光局では2010年、日本市場向けにビジネス利用の促進に注力する。同局プロジェクト・マネージャー国際関係担当部の宮本祐子氏は、「ビジネスでの利用が全体の約7割。医療や金融、食品など多様な分野で参加型の研修旅行や視察旅行が提供できる」と理由を説明。現在、出張者向け料金の設定などをシアターやショッピングセンターなど現地施設にはたらきかけているほか、団体向けのウェルカムパッケージやクーポンなどの提供を充実させていく。

 ミネアポリスは、ノースウエスト航空(NW)の本社があった都市で、日本からは現在、デルタ航空(DL)成田/ミネアポリス線がデイリーで運航している。スリーエムやカーギルなど世界有数の企業が本社を置いていることもあり、日本からのビジネス需要も高い。また、ミネアポリスをゲートウェイとしてアトランタやシアトル、ポートランドなどと組みあわせた視察旅行なども提案できるという。宮本氏は、研修や視察旅行のプログラム面でも、ルーティング面でも企業が求める内容に「柔軟に対応できる」とアピールする。例えば、医療技術の視察では、実際に解剖する場に立ち会うなどのプログラムを組むことも可能だ。

 今後は、JATA世界旅行博への参加にあわせたセールスコースなども予定しており、日本市場向けに「参加型のビジネス渡航を提案したい」と言う。現在は日本語ウェブサイトを開設し、宿泊施設や観光スポットなどの旅行情報だけでなくビジネス向けの案内も提供している。