観光活性化フォーラム
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国際線旅客需要、11月は上昇、アジアが増加、中東、南米も伸張−IATA発表値

  • 2010年1月6日
 国際航空運送協会(IATA)によると、2009年11月の全世界の国際線旅客需要(有償旅客キロ:RPK)は前年比2.1%増で、ロードファクターは経済危機前の水準である75.4%となった。旅客需要は第1四半期の最低値より6.4%上昇したものの、近年のピークであった2008年前半より6.4%低く、前月比でも0.7%低下。IATA事務総長兼CEOのジョバーニ・ビジニャーニ氏は「需要は引き続き上昇している」としながらも、今後数ヶ月でのイールド回復は望めないと展望している。

 方面別では、アジア太平洋地区の航空会社のRPKは5.1%増加で、ロードファクターは76.0%。IATAでは日本を以外の経済回復と経済成長が後押ししたと見ている。経済成長は南米地区でも追い風が吹き、RPKが8.2%増、ロードファクターが75.8%。また、中東地区は16.5%増で最もRPKが上昇。アジアの強い需要と同地区の輸送力が奏効したとする。中東地区のロードファクターは73.9%だが、有効座席キロ(ASK)は多方面がマイナスや微増が多いなかで15.4%増と唯一、2ケタ増となっていた。一方、ヨーロッパ地区と北米地区のRPKはそれぞれ3.0%減で、ロードファクターはヨーロッパ地区は74.7%、北米地区は78.1%であった。