11月の出国者数は0.7%増、4ヶ月連続プラス−訪日客も16ヶ月ぶりに増加

  • 2009年12月22日
 日本政府観光局(JNTO)によると、2009年11月の日本人出国者数(推計値)は前年比0.7%増の127万3000人となり、わずかながら4ヶ月連続で前年を上回る結果となった。11月までの累計では3.8%減の1415万3000人。12月も前年並みから数%の微増となった場合、通年での出国者数は、先ごろに財団法人日本交通公社(JTBF)が発表した予想値、3.3%減の1545万人前後に収まる計算だ。

 一方、訪日外客数も2008年7月以来16ヶ月ぶりにプラス成長した。主要12市場のなかでは韓国、中国、タイ、シンガポール、豪州、米国が前年を上回った。特に最大の市場である韓国は、人気テレビドラマで日本の観光スポットが取り上げられたことなどもあり、11.0%増の13万400人と大きく回復。また、中国が11.4%増の8万1500人、シンガポールが20.7%増の1万7300人となるなど好調であった。

 なお、11月までの累計訪日外客数は前年比12.0%減の82万1000人となっており、すべての市場が前年を上回るにはいたっていない状況だ。


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