年末年始の国際線予約状況は7%減−日系2社、利用率は大幅改善の見込み

  • 2009年12月21日
 日本航空(JL)と全日空(NH)の年末年始(2009年12月25日〜2010年1月5日)の予約動向で、2社合計の国際線予約状況は前年比6.7%減の59万8621人となっている。NHが7.1%増の17万9214人であるのに対し、JLは11.6%減の31万9407人と明暗が分かれた。方面別では、NHが複数の方面でプラス成長しているものの、合計では中国が3.1%増の13万4406人となった以外は前年割れ。ただし、2社ともに座席数を大きく絞った結果、現時点での利用率の見込みとなる予約率は10ポイント前後改善し、合計で9.5ポイント増の84.9%となっている。


 JLの予約数は全方面で前年割れ。グアムが2%減と最も堅調で、中国の3.7%減、ハワイの6.2%減などが続く。予約率が最も高いのは米大陸で96.7%。全体での予約率は、座席数を20.9%減と絞ったことで9.1ポイント増の86.4%となっている。


 一方、NHは中国、アジア、北米がプラスで推移。特にアジアが好調で、唯一提供座席を0.2%ながら増加したものの、予約数が16.2%増で推移しており、予約率は12.5ポイント増の90.9%となっている。全体での予約率は、座席数の削減を7.3%にとどめたため11%増の81.5%となり、JLよりもやや少ない数値となった。



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