エイチ・アイ・エス（HIS）は12月16日に開催した取締役会で、取締役会長の澤田秀雄氏が代表取締役会長に就任することを決議した。代表取締役社長の平林朗氏も留任し、代表取締役2名の体制で事業を展開する。HIS経営企画室では、創業30周年を迎えてグローバル展開をめざす上で、創業者の「DNA」「マインド」を浸透させることが重要と判断したと説明した。

　澤田氏は、「私がいなくとも成長を続ける会社でなければならない」との考えから、2004年5月末で代表権のない取締役会長職に就いていた。これに対してHIS代表取締役社長の平林朗氏は、「ビジネスはスピード。事業規模を拡大する中で、スピードが遅くならないよう代表の人間が分担して決裁していける」ことが今回のねらいと説明。また、今期だけで30店舗から50店舗の海外店舗展開を進める計画であることを含め、「30年前にHISを立ち上げたノウハウを今一度活用し力注いでもらいたい」と期待を示した。


▽関連記事
◆HIS、澤田氏が代表権ない会長職に、「第2の創業期」と位置付け（2004/05/31）