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VWC澤邊室長、グアム送客に旅行会社と現地の連携強化を−JGTC会議で

  • 2009年12月14日
 日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室室長の澤邊宏氏は、12月9日の定例会見で11月末から12月はじめに開催された日本・グアム合同観光協議会について報告した。これは、毎年開催している日米合同のワーキングチームで、JATAからは澤邊氏が参加。グアムでのインバウンドの情報収集と現状把握、JGTC(ジャパン・グアム・ツーリズム・カウンシル)合同会議への出席、グアム政府観光局(GVB)理事との面談などをおこなった。現在、グアムへの全世界からの訪問者数のうち日本人は約78%を占めることから澤邊氏は、「グアムが日本市場を重視することに変わりはない。現地と日本の旅行会社との連携が大切」と述べる。

 2008年10月から2009年6月まで、金融危機や新型インフルエンザなどによりグアムのインバウンドは落ち込んだものの、7月以降は回復基調となっており、日本人訪問者数は8月から10月まで前年比プラスで推移した。また、9月は22%増の約7万8500人と過去4年間で最も多かった。1月から10月までの累計も4%減で、2009年は通年で約82万人となる見通しだ。2010年は、コンチネンタル航空(CO)による関空/グアム線運航をはじめ航空座席供給量が増加することから、日本人訪問者数90万人の到達に期待がかかるという。

 また、日本人訪問者数の増加やリピーター確保に向けた具体案としては、ココロードレースなど、日本人にとって魅力のあるイベント造成が必要との共通見解を示した。GVBでは2010年、グアムのイベントを日本で積極的にプロモーションすることでイベントの認知向上や定着化させたい考えだ。日本向け予算は引き続き、ブランドビルディングに60%、セールスプロモーションやJATA世界旅行博出展に40%を投入する予定。このほか、JGTC日本3支部が現状を紹介し、団体獲得に向けた営業展開や商品造成に向けたイベントの活用などについて意見があがったという。