年末年始の海外旅行は安近短が顕著もパリ3位に−エイビーロード集計

  • 2009年12月11日
 エイビーロード・リサーチセンターによると、今年の年末年始は景気動向と日並びの悪さが影響し安・近・短傾向が強まったようだ。これは、12月19日から1月3日の「エイビーロード」利用者の問いあわせ実績の集計結果によるもの。問いあわせで最も大きなシェアを占めた方面はソウル(5.2%)で前年の5位(3.4%)から一気に1位となった。2位はオアフ島(4.9%)で、前年の1位(7.6%)からダウン。そのほか4位に台北(4.1%)、5位にバンコク(3.9%)など、アジア、ミクロネシアが上位を占めるなか、3位にはパリ(4.6%)、9位にローマ(2.3%)と、人気の遠距離方面もランクインした。

 ツアー日程は平均5.5日で、昨年よりも0.2日減少。日程別では、昨年は6日間が23.6%で最も多かったが、今年は5日間が24.6%で1位だった。また、3日以内も前年より2.7ポイント増の8.3%となっている。出発日は12月26日の問いあわせが16.9%で最も多く、12月25日が13.2%、12月27日が12.0%と年内出発が上位5位を占めた。帰国日は1月3日が17.3%でトップ。以下、1月2日が16.1%、1月1日が15.0%で、年内帰国の12月30日が12.3%、12月31日の11.3%も人気が高かった。

 また、需要については、同サイトでの海外ツアーの検索回数をみると、12月から1月合計で前年比0.8%減とほぼ横ばい。同センターでは、日並びの悪さやシルバーウィークによる需要減、燃油サーチャージ復活などの影響は見てとれなかったとしている。


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