半年内の海外旅行意欲、行先は米国、韓国、豪州が人気−マスターカード調査

  • 2009年12月1日
 マスターカードの人気渡航先ランキングによると、今後半年間に海外旅行にお金を遣う予定と答えた日本人は17%であった。これは、アジア・太平洋、中東、アフリカ地域の旅行者に実施した調査で、そのうち日本を含むアジア・太平洋地域全体平均の22%よりも低い。他市場では、香港が59%、シンガポールが42%、ニュージーランドが35%と、渡航意欲が高いようだ。

 日本人の希望する渡航先では、1位のアメリカ(27%)以外の上位5位はいずれもアジア/太平洋地域が占めており、2位が韓国(26%)、3位がオーストラリア(22%)、4位がタイ(16%)、5位が香港(14%)。ヨーロッパの渡航先ではイタリアが最も多く、11%となった。

 アジア・太平洋地域では、日本が25%と最も人気が高かった。2位はオーストラリアと中国で、それぞれ22%。上位10位のうち、8ヶ所が同じ地域内の渡航先となった。また、中東地域は1位がエジプト(27%)、2位がアラブ首長国連邦(19%)で、上位10位のうち6ヶ所が中東地域となった。アジア・太平洋と中東地域では、同じ地域内の旅行の人気が高く、88%が今後半年以内に同地域での旅行を計画している。マスターカードでは、景気後退の影響でより安価な旅行を求めることから、同地域内の渡航先の人気が高まっているとし、地域内のアクセス利便が高まるにつれ、近場の渡航先を求める傾向が強まると予想している。

 一方、アフリカ地域は1位がアメリカ(33%)、2位がカナダと英国でそれぞれ(24%)。回答者の72%がヨーロッパを選んでおり、アジア・太平洋、中東地域と傾向が分かれた。

 なお、同調査は対象地域の主要24市場で、10月1日から11月9日にかけて実施したもの。合計1万623人に対し、対面や電話、インターネットでインタビューした。