NSK、ウェブ販売システム初年度40社へ−海外ツアー限定、割安感で導入促進

  • 2009年11月26日
 日本システム開発(NSK)は、このほど販売を開始した海外ツアーのオンライン販売システム「Triwwwp(トリープ)」で、初年度に40社との契約をめざす。同システムは、旅行関連商品のウェブサイト経由での販売が伸びている中、コストをかけず、かつ専門的な知識がなくてもオンライン販売を開始できることをねらったもの。11月25日にはウェブサイトの活用をテーマにセミナーを開催し、集まった90名以上の旅行会社関係者に対してトリープの利点をアピールした。

 NSKソリューション本部サポート・サービス部主任の三浦創人氏はプレゼンテーションの中で、オンライン販売を実施しないと販売機会を失うことになる一方、専任者を雇用しなければならない可能性やサイトの更新作業によって手間が増加するといった点が旅行会社の重荷になると指摘。また、専門知識の不足によるアクセス数の伸び悩みや、使い勝手によって成約率が左右される点も課題という。

 三浦氏は、こうした課題に対して、トリープは旅行会社側、利用者側ともに分かりやすい操作性、知識がなくてもアクセス数の増加につながる機能などを盛り込み、負担軽減を可能にしていると強調。また、月額費用を2万5000円としたほか、初期費用を無料にするキャンペーンも展開中で、金銭的な負担も少なく済むと訴えた。

 なお、現在、NSK以外でも中小規模の旅行会社をターゲットとしたシステムの提供が盛んだ(関連記事)。旅行関連商品のオンライン販売が進む中、今取り組みを始めなければ、本格的にオンライン販売のシェアが拡大した時に手遅れになる可能性がある。しかし、自社でシステムを構築するには大きなコストが必要であることや三浦氏が指摘する課題もあり、旅行会社側のニーズも高いと見られる。


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