ペルー政観、新日本代表に永戸氏就任、新観光地や北部の素材をアピール

  • 2009年11月25日
 ペルー政府観光局は先ごろコンチネンタル航空(CO)と共催でセミナーを開催した。ペルー共和国駐日特命全権大使のフアン・カルロス・カブニャイ氏は「今年は日本人ペルー移民110周年・ペルー人日本移住20周年であり、ペルー文化を紹介するのに良いチャンス」とし、「南部だけでなく、今まで注目されなかった北部の魅力を発掘してさらに盛り上げていきたい」と今後の方針の考えを述べた。カブニャイ氏によるとTBSの協力で開催された「特別展・インカ帝国のルーツ・黄金の都シカン」展では100万人を超える来場者があり、ペルーへの潜在需要の高さが実感できたという。カブニャイ氏は「シカン展をスタートとし、日本の旅行者をいざなうピーアールが重要」と述べ、その一つとして食文化の紹介をあげた。

 また、今回新しくペルー政観日本代表に永戸一孝氏が就任、セミナーで首都リマやペルー南部、熱帯雨林地帯、ペルー北部の観光コースといった各地の魅力を紹介した。同氏によると、2008年の日本人渡航者数は4万2745名。対前年比で13.4%増、2004年と比較すると46.4%増となっており、好調に推移しているという。今後はペルー南部のアレキーパ周辺で数年前に発見された世界で最も深い渓谷であるコタワシ・キャニオンや、考古学遺跡エル・ブルフォをはじめとしたペルー北部について「インフラの整備が問題だが、インフラが整ってから長期的にプロモーションをかけていきたい」との所存だ。また、ペルーには4ツ星、5ツ星のホテルが56軒あるが、今後2年間で15億米ドルを投資し、新たに22軒の4ツ星・5ツ星のホテルが開業すると予想されているという。

 なお、セミナーではCO旅客営業部部長の佐久光俊氏が「COにとってペルーは重要なディスティネーションである」と述べ、10年にわたりペルーのプロモーションを継続してきたことを強調、引き続きCOの利用を呼びかけた。COでは10月1日から2010年3月31日まで、中米・または南米までのフライトを往復で搭乗すると、ビジネスクラス利用で1万ボーナスマイル、エコノミークラスで5000ボーナスマイルをプレゼントするキャンペーンを実施している。