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トリップアドバイザー、広告サービスを提供−ホテルへの直接アクセス可能に

  • 2009年11月25日
 トリップアドバイザーは2010年1月4日から、各宿泊施設のクチコミページ上に宿泊施設の電話番号やウェブサイト、Eメールアドレスを掲載できる広告サービスを展開する。日本市場向けには、インバウンドの取り込みに注力する宿泊施設をメインに展開する予定。特に、国内での認知度や評価は高くても外国での認知度は低いホテルチェーンなどは特にメリットがあると見る。トリップアドバイザー代表取締役の山本考伸氏は、「日本のホテルで英語や中国語などのページを持っていても、外国人旅行者が直接アクセスすることは難しい」と話し、「トリップアドバイザーに掲載することでユーザーに直接リーチでき、ユーザーはホテルへアクセスしやすくなる」と双方にとって利便性が向上するとアピールした。

 今回のサービスはホテルの所在する国ごとに設定した固定費用制の広告サービスで、日本の宿泊施設に対しては客室数に応じて料金を設定。10室以下であれば年間9万6000円、51室から100室までであれば年間18万円などとした。1月31日申込み分までは早期申込み割引として通常料金の半額となる。カード決済の一括支払いであるものの、途中で解約することもできるという。申込みは各宿泊施設のクチコミページ内のオーナー管理ページなどで受け付ける。

 広告は、同社がクチコミサイトを展開する15ヶ国15サイトに掲載することができる。欧米を始めシンガポールやオーストラリアなど、インバウンド旅行者へ直接プロモーションできるツールとして活用してもらうねらいだ。これまで、各宿泊施設に対しページビュー分析やページ上でクチコミに返信できるツールなどは無料で提供していたが、広告ツールを求める声も多く、トリップアドバイザーにとっても新しいビジネスを展開する機会とにらみ有料の広告サービスとして開始するに至った。