キャセイパシフィック航空、IIT運賃を主要路線で廃止−公示運賃化へ
キャセイパシフィック航空(CX)は11月から、エアオンのIIT運賃を主要路線で廃止し公示運賃化を進めている。CXではFIT市場の拡大を見すえ多様なセグメントに対して正規割引運賃を拡充することで潜在需要を掘り起こすねらいがある。また、運賃に透明性が出ることで訴求効果が高まるとの見込みだ。現在は主要路線に限っているが今後は市場動向を見ながら適宜判断していく。パッケージツアー造成用のIT運賃は継続する。
旅行会社が販売するIIT運賃をなくしていくことで直販の推進が懸念されるが、CXによると、直販は年々増加傾向にあるものの全体のシェアとしては低く、旅行会社を通じた販路は重要であることには変わりはないとの考えだ。今後も公示運賃化は段階的に実施していく予定だが、自社だけでなく旅行会社にも前向きな変化がもたらされるように慎重に判断していきたいとの姿勢を示す。例えば公示運賃化によってFITが拡大する中で多様化する顧客ニーズへの対応が柔軟になるほか、旅行会社が提供するオンラインサービスの向上にもつながると考える。24時間オンラインで航空券を販売できる航空会社に対する旅行会社の優位性が減ると考えられるが、CXでは旅行会社としてホテルや送迎などの商材を含めた付加価値を高めることで多様化するニーズに応えることにつながるという。
なお、2009年度下期は国際線の公示運賃に対するコミッション5%を維持している。
旅行会社が販売するIIT運賃をなくしていくことで直販の推進が懸念されるが、CXによると、直販は年々増加傾向にあるものの全体のシェアとしては低く、旅行会社を通じた販路は重要であることには変わりはないとの考えだ。今後も公示運賃化は段階的に実施していく予定だが、自社だけでなく旅行会社にも前向きな変化がもたらされるように慎重に判断していきたいとの姿勢を示す。例えば公示運賃化によってFITが拡大する中で多様化する顧客ニーズへの対応が柔軟になるほか、旅行会社が提供するオンラインサービスの向上にもつながると考える。24時間オンラインで航空券を販売できる航空会社に対する旅行会社の優位性が減ると考えられるが、CXでは旅行会社としてホテルや送迎などの商材を含めた付加価値を高めることで多様化するニーズに応えることにつながるという。
なお、2009年度下期は国際線の公示運賃に対するコミッション5%を維持している。