成田、09年度中間期は純利益36%減−航空旅客数は5%減の1618万人

  • 2009年11月11日
 成田国際空港の2010年3月期中間期(2009年4月1日〜9月30日)の営業収益は、航空会社の減便や就航機材の小型化によって着陸料収入が減少したほか、新型インフルエンザの影響などで利用者からの収入も減り、前年比8.7%減の895億円となった。費用面ではリテール子会社の売上減少にともなって仕入原価が減少したほか、警備費や修繕費など営業費用を削減したが、営業利益は28.0%減の115億円となった。純利益は、特別損失の固定資産除却損が減少したことなどにより36.0%減の35億円。中間期の航空旅客数は4.6%減の1618万人であった。航空機発着回数では航空会社の減便などが影響し、3.2%減の9万4000回となった。

 2009年度通期では、世界的な景気低迷や新型インフルエンザの再流行などで航空需要が落ち込み、7.6%減の1751億円になると予測。営業利益は経費削減を継続するものの、営業収益が減収し33.5%減の156億円を見込む。また、航空旅客数も景気の不透明感と新型インフルエンザの再流行を懸念し、前期比では減少するとの見通しだ。