旅行・観光分野の競争力、日本は7位−トップは米国、今後の注目はUAE、中国

  • 2009年11月9日
 ブランドコンサルティング会社のフューチャーブランドとPRコンサルティングを手がけるウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイドが発表した2009年の「旅行・観光分野における国別ブランド評価」で、日本は昨年の9位から2ランクを上げ、7位となった。これは、アメリカ、イギリス、中国、オーストラリア、日本、ブラジル、アラブ首長国連邦、ドイツ、ロシアの9ヶ国の約3000人の海外旅行者を対象にしたインターネット調査と、47人の世界的な旅行・観光産業の専門家の意見に基づいて評価したもので、調査対象国は102ヶ国。

 調査は29のカテゴリー別にランキングやトレンドを分析しており、日本は「最先端技術」「製品・サービス」「ナイトライフ」「ビジネスを立ち上げたい国」「会議開催」「独自性」の6項目で1位となったのを含め、16項目でトップ10以内にランクイン。「訪問・再訪意向」は6位に、「ビジネスのしやすさ」は8位、「環境」は10位と、それぞれ順位をあげている。

 総合1位は、3年連続首位のオーストラリアを抜き、初めてアメリカが獲得。また、今後、5年間で飛躍的に観光客が増加すると考えられる注目のデスティネーションには、1位にアラブ首長国連邦、2位に中国、3位にベトナムが入った。

 なお、旅行・観光市場におけるトレンドとして、消費者が旅行商品選択時に商品を吟味し、経済的な観点が大きく影響を与えているとし、世界的にも景気停滞後はお得な商品やお得感が旅行商品の選択を主導しているとしている。