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ニューメキシコ州、エコと文化の観光を推進−ラグジャリーなエコを提案

  • 2009年11月5日
 ニューメキシコ州政府観光省は今後、エコツーリズムを推進していく。先日、来日した同観光省副会長のジェニファー・L・ホブソン氏はメディア向けに開催したなかで、同州がめざすエコツーリズムと観光素材を紹介した。

 ニューメキシコ州がめざすのは「持続可能なツーリズム」。ホブソン氏は、全米50州のなかでどこよりも早く取組みを開始したアピールする。観光資源としては、景観の美しさと文化的遺産を、2大柱として打ち出しており、景観の美しさを維持するため、同州ではこれまでも自然保護に力を入れてきた。現在は、サファリスタイルのテントキャンプの設置を計画。スタンダードなホテルではなく、テントスタイルにすることで、旅行者に雄大な自然をより身近に感じてもらい、環境との共生をめざす考え。テントキャンプは、居住性も重視した快適なものになる予定で、ラグジュアリーなエコスタイルを提案する。5年以内に8つのテントキャンプの設置を計画しており、2010年の夏には、最初のキャンプがオープンする予定だ。

 一方、文化的遺産としては、22の部族によるネイティブ・アメリカンの文化がある。現在、ネイティブ・アメリカンが同行する遺跡めぐりといったアクティビティの実施も計画している。また、州都のサンタフェは2010年に400周年を迎え、記念事業が予定されている。人口7万人の小さな都市ながら全米で2番目に大きいアート市場であり、デザイナーやアーティストの移住が多い。そこから発生するカルチャーやスピリチュアリズムも、ツーリストから注目を集めている。

 最後にホブソン氏は「ニューメキシコ州の観光資源は新しく作り出したものではなく、受け継がれてきたもの。観光素材を保護し、維持しながら、旅行者にとって魅力的なプロモーションを展開していきたい」と決意を語った。