Marriott Bonvoy

アリゾナ州、グランドキャニオンの穴場と星空観光をアピール

  • 2009年11月4日
 アメリカのアリゾナ州から5名の観光ミッションが来日し、雄大な自然を舞台にしたバラエティ豊かな観光素材の魅力を伝えた。アリゾナ州を含むアメリカ西部5州政府観光局の日本地区代表の星野修氏は今回、2つのテーマに絞り、その魅力を伝えた。

 まずは“グランド・キャニオン・ステーツ”と、州のニックネームになっているグランド・キャニオンのなかでも、ノース・リム(北壁)について。年間450万人訪れるグランド・キャニオンだが、メインの南に比べると、ノース・リムは訪問者数がその約10分の1。穴場でありつつ、多彩なフォーメーションを見せる地形、そしてコンドルやバッファローなどの野生動物や、木々や草花など色に富んだ雄大な自然が広がっている。見どころはポイント・インペリアル、ブライト・エンジェル・ポイント、ケープ・ロイヤルの3ヶ所。旅のシーズンは5月中旬から10月はじめで、一面黄金色に輝く紅葉が美しい9月もおすすめだ。さらに、ノース・リムのもうひとつの秘境、トロウィープも紹介。ハイウェイ389号から未舗装の道路を約100キロメートル走ったトロウィープでは、垂直に切り立つ約1000メートルの渓谷の上から唯一、コロラド川の川面が見られる。

 もうひとつは、満天の星空を堪能する“アストロ・ツーリズム”について。アリゾナ州近郊には、全米国立公園システムの中で最も暗い夜を持つナチュラル・ブリッジス国立モニュメントがあり、世界初の「国際ダーク・スカイ・パーク」とされている。そこで開催される「ナイト・スカイ・プログラム」では、北極星や北斗七星はもちろん、カシオペア座やさそり座、そして天文ファンの間で語られる“宇宙の中心”も、肉眼で確認できたという。ちなみに、ナチュラル・ブリッジス国立モニュメントでは6等星まで肉眼で見え、デジタルカメラで天の川が撮影もできるという。

 このほか、モニュメント・バレーのホテルから眺めた星空を紹介するなど、グランドサークル内ならば降ってくるような星空が満喫できることをアピールする。また、グランドキャニオンなどの基点となる街フラッグスタッフは、冥王星が発見されたローウェル天文台で知られ、全米で最初に「ダーク・スカイ」条例で定めた都市であることを紹介。アリゾナ州で楽しむ星空を、観光素材として提案した。