プリンス・エドワード島、「アンを探して」公開にあわせプロモーション開始

  • 2009年10月29日
 プリンス・エドワード島州政府観光局は10月31日に公開の映画「アンを探して」にあわせ、同地域への誘客に向けたプロモーションを開始した。プリンス・エドワード島は日本人にとって、赤毛のアンのゆかりの地を訪れるツアーがほとんど。しかし、同観光局の高橋由香氏によると、「アンを探して」は島でのオールロケであり、「赤毛のアンゆかりの地以外を含めた島の等身大の魅力が描かれている。見どころがあることを認識してほしい」と話す。

 そこで同観光局ではロケ地マップを作成して旅行会社のほか、映画館で一般消費者に配布する。また、ロケ地を加えたサンプルコースを2コース設定。例えば、島の西部には、フランス系住民のアカディアンが多く、映画でアカディアンの文化や博物館を取り上げる場面があることから、ロケ地とともにアカディアンの文化に触れるコースを提案している。

 2008年は「赤毛のアン100周年」で、推定で前年比2.7倍となる1万1000人の日本人が訪れた。ツアー形態はナイアガラ、ハリファックスやロッキーと組みあわせた内容が多く、島での滞在は3日間程度。そのため今回、赤毛のアン以外の素材を提案することにより、滞在日数の増加と新たな客層の取り込みをはかる。今後は、旅行会社とのタイアップ企画などを働きかけていく考えだ。