Marriott Bonvoy

日中双方の観光発展に期待−観光庁長官と中国国家旅游局局長が会談

  • 2009年10月20日
 中日韓三ヶ国観光大臣会合にあわせて来日した中国国家旅游局局長の邵(キ)偉氏は10月16日、観光庁長官の本保芳明氏と会談し、日本と中国の観光交流の発展や上海万博への誘致を呼びかけた。邵(キ)偉氏は今回の来日の目的のひとつとして、「日本の旅行業界の協力関係を深めること」と述べた。また、8月の日本への中国人訪問者数も中国への日本人訪問者数も2桁成長したことから、「日中双方の旅行市場に影響を与えた金融危機を一掃できるだろう」と自信を示した。本保氏は、「中国個人観光ビザは非常に順調に推移しており感謝したい」と話し、「まだ制限が厳しいところあるので最大限の努力をして緩和するよう進め、多くの中国人に自由に日本を旅行してもらいたい」と語った。

 上海万博の来場者数は全体で7000万人を目標としており、このうち海外からは350万人、日本からは100万人の送客を見込んでいる。本保氏は、「7000万人ではなく1億人にも及ぶとも言われている。成功するよう協力したい」と言及。会談には両国の旅行業界関係者も参加しており、日本旅行業協会(JATA)会長の金井耿氏や近畿日本ツーリスト(KNT)代表取締役社長の吉川勝久氏、ジャルパック代表取締役社長の大西誠氏など旅行会社のトップらも出席した。中国側からは各省の代表や航空会社なども参加しており、総勢110名の代表団が来日。同日には上海万博旅行説明会および、中国観光の夕べが開催され、中国観光の夕べで乾杯の挨拶にたった金井氏は、「上海万博が最近元気ない海外旅行ビジネスを元気付ける」との考えを述べ、「中国側から期待されている日本から100万人の送客を決意したい」と力強く訴えていた。


※(キ)・・・王へんに其