JATA金井会長、観光予算は「意気込みの表れ」−ツーウェイ促進に期待

  • 2009年10月19日
 日本旅行業協会(JATA)会長の金井耿氏は、国土交通省がこのほど提出した予算要求で、観光関連予算が8月の要求額と比べて約4倍の256億円超となったことに対し、「意気込みが数字となって表れた」と歓迎する考えを示した。ただし、「細かい内容についてはまだわからない」と慎重な姿勢を見せ、「観光の基本であるツーウェイツーリズムを発展させるようなバランス良い中身であることを期待している」と述べた。

 また、2009年のアウトバウンドについて「まだ見通しはたてられない」と話す。世界的な金融危機や新型インフルエンザなどにより打撃を受けた上期をふまえ、現状を「厳しい」と見ており、「日々頑張るしかない」と強調した。

 なお、日中韓観光大臣会合に出席した国土交通大臣の前原誠司氏は10月18日、訪日客3000万人の達成は「簡単ではない。我々がしていかなければならないことはたくさんある」と言及。具体的には、「プロモーションだけでなく、特に努力していかなければいけないのは受け入れ態勢。会合では様々なアドバイスもいただいた。人材育成もやっていかなえれば“おもてなし”にならない」とコメント。中韓市場については、「(3000万人の達成に向け)すべての国に門戸を開く」としつつ、「そのためには、中国と韓国からの訪日客増加が大きなポイント」と語った。