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ニューヨーク市、文化体験でプロモーション展開−バレエ団の来日公演も

  • 2009年10月13日
 ニューヨーク市観光局(NYCC)は、ニューヨークでの文化体験に焦点を当てたプロモーション「アーツ・オン・ツアー」を展開中だ。これは、ニューヨークで体験可能な多様な文化的アクティビティを活用するもの。10月8日から12日にかけて東京で開催されたニューヨーク・シティ・バレエ団の公演も「フック」の一つと捉えている。バレエ団と一緒に来日したNYCCアジア太平洋地区統括アソシエート・バイス・プレジデントのヒーリー・松田麻紀子氏は、「公演で『味見』してもらい、実際の訪問につなげる」と狙いを説明。「アップスケールで文化好きな層」がターゲットと語った。

 もともとニューヨークへの外国人訪問者にとって、文化的要素の人気は高い。2008年は国内から3700万人、国外から1000万人がニューヨークを訪れたが、そのうち文化的要素に興味を持つ旅行者の割合は、国内が1400万人と4割を切るのに対し、国外からでは7割、約700万人になるという。

 ニューヨークでの文化体験の例として松田氏は、「バレエであればクラシックからモダンまでそろうほか、バックステージツアーも充実している」と説明。すでにオプションツアーを含めて旅行商品に組み込んでいる旅行会社が5社程度あるという。また、50周年を迎えるリンカーンセンターで11月12日にビジター・センターが完成する予定で、従来からあったウォーキングツアーなどの日本語対応が進む見込みだ。