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ウィーン美術史博物館、ハプスブルク展をアピール−団体向け新PKGも

  • 2009年10月7日
 日本・オーストリア修好140周年を記念した展覧会「The ハプスブルク」が、9月から来年3月にかけて東京と京都で開催される。これにあわせ、ウィーン美術史博物館が先ごろ開催した記念レセプションで、ウィーン市観光局局長のノルベルト・ケットナー氏は「ハプスブルク家の地理的な広がりをお楽しみいただける展覧会」とし、オーストリアだけでなくスペイン、オランダ・フランドル、イタリア、ドイツの絵画といったさまざまな作品が楽しめるという今回の展覧会の魅力を訴えた。

 ケットナー氏によると、2009年1月から8月のウィーンでの日本人宿泊数は、前年比0.5%増で推移。同氏は「経済危機があり、打撃を受けている中、マーケット全体が5.6%減である中で0.5%増は素晴らしい貢献をしていだいている」と謝意を表明。その上で、「日本はアジア市場内で我々にとって一番重要な市場であり、これからも引き続き一番重要な市場である」と、今後も日本マーケットを重視していく姿勢を示した。

 今回来日したウィーン美術史博物館最高財務責任者のパウル・フライ氏によると、年間130万人が世界中から来館するといい、うち75%が観光客。日本人観光客も増加しており、同氏は「ウィーンのツアーには必ずといっていいほど美術史博物館の見学が入っている」と博物館の人気の高さを強調した。

 同館では、2010年の団体向けパッケージとして、ウィーン風コーヒーやケーキ、カクテルと絵画鑑賞を組み合わせたパッケージを作成するほか、皇帝馬車博物館でのバックステージツアーを行う。さらに、ホーフブルク宮の王宮宝物館では、今回初めて閉館後の「夜の貸切パッケージ」を用意した。チケッティング・観光担当のフェレーナ・ホーファー氏によると、「パッケージツアーは全世界に向けてのもの」だが、ツアーには日本語通訳を用意するほか、2010年1月1日より公式サイトの日本語版もオープンする予定。サイト上でチケットが購入できるようになるという。

 なお、展覧会は9月25日から12月24日まで東京・六本木の国立新美術館、2010年1月6日から3月14日まで京都国立博物館にて開催される。