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スペイン政観、日本向け予算変わらず−ドゥカセ局長、日本重視の姿勢を強調

  • 2009年10月7日
 スペイン政府観光局は先ごろ、旅行業界を対象にスペイン観光懇親・昼食会を実施した。これはJATA世界旅行博にあわせて、地方観光局からなる観光ミッション団が来日にあわせて開催したもの。同局局長イグナシオ・ドゥカセ氏は、経済不況など現在の厳しい状況に触れつつ、スペインにとって観光は主要な柱であり、その重要性は不変と強調。その上で、本局が日本市場を重視していることから日本向けの予算の削減は免れたと紹介し、来年もJATA世界旅行博に参加する予定と日本市場への積極的な姿勢を説明した。

 来日したミッション団のうち、アンダルシア州政府観光局では、2008年の日本人訪問者数が前年比2.8%減の約20万人だったという。2009年度は20%減との予測だ。イギリスやドイツを中心にヨーロッパからの訪問者が多く、訪問者の大半がレジャー目的であり、日本人には最近マノアーハウスが人気を集めていると紹介した。

 また、バレンシア市観光局によると、同市への訪問者数は減少しているものの、バレンシア/マドリッド間を90分でつなぐ列車が開発されることから、日本市場についてもマドリッドからの日帰り旅行などバレンシアへの訪問機会が増えると期待。2010年の全体的な訪問者数も増加するとの予測だ。