ネット企業の旅行関連サービス開始相次ぐ−ECナビ、ネットマイルなど

  • 2009年10月7日
 ポイント制度を展開するインターネット企業が、旅行関連コンテンツを開設するケースが目立つ。9月30日には価格比較サイトを運営するECナビがエアーリンク、旅キャピタル、「Travel.jp」を運営するベンチャーリパブリックと提携して「ECナビトラベル」を開始したほか、インターネット上で共通ポイントプログラムを運営するネットマイルも10月6日に旅キャピタルと「ネットマイルトラベル」を稼動。これらに先駆けて、ネット企業ではないがカルチュア・コンビニエンス・クラブ子会社のCCCも、T会員向けに「Tトラベル」を開始している。

 ポイントの利用者増加のためにより総合的なサービスをめざす上で、旅行関連コンテンツは不可欠。一方、ネット系旅行会社にとってはネット企業の持つ集客力に期待できるメリットがある。このようなネット企業は自社のポイント制度での利用者の囲い込みを重視しており、会員3300万人以上のTトラベルを筆頭に、強い会員基盤を持つ。先ごろに旅行事業を始動したセブン&アイ・ホールディングス傘下のセブンカルチャーネットワークも、自社がすでに持つ経営資源とのシナジーを狙っており、確立したネットワークや会員基盤などの活用方法として旅行販売を選択する動きは今後も続く可能性がある。


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