Marriott Bonvoy

スイスならではのホテルを提案、249軒−経済連携協定で渡航活発化に期待

  • 2009年10月7日
 スイス政府観光局とスイスインターナショナルエアラインズ(LX)は10月6日、日本・スイス経済連携協定(FTEPA)発効とスイス連邦副大統領兼経済大臣の来日にあわせて共同プレスブリーフィングを開催した。登壇したスイス政観本局長のユルグ・シュミッド氏は、「FTEPAによって日本とスイスの間のビジネス活動が活発になれば、出張や観光が増える」と期待。また、スイスへの日本人訪問者数の見通しについては、「経済状況などにより大きな成長は見込めない状況だが、来年は増加を見込む」とし、「アジアの中で日本がもっとも重要な市場であることに変わりはない」と述べた。

 今後の展開としては、スイス各地の文化や食事を提供にするホテルを「ティピカリー・スイス・ホテル」と名付けて提案。これは、その土地の建築様式や食事メニューの30%、ワインリストの20%が地元の特産であることなどを基準とするもので、ホテルチェーンに属していないことも条件。現在は249ホテルが選ばれている。格付けや設備は問わないため、5ツ星ホテルから山小屋のような宿泊施設までそろっており、スイス各地の文化や生活を味わうことができるという。

 また、LXではコスト削減をすすめる一方、新たな機材やシートを導入するなどサービス向上を進める。現在エアバス330-300型機の導入を開始しており、9機投入する予定だ。また、ビジネスクラスに導入する新たなシートは長さが2メートルを超えるフルフラットのタイプで、クッション部分の固さを調節できる。クッションの中は空気のため、燃料の節約にもつながる。同シートは中東やニューヨークの路線で導入しており、東京路線は2010年夏頃を予定する。