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オーストリア、旅行のきっかけ作りにワインを提案−経済ミッション来日で

  • 2009年10月6日
 日本オーストリア修好140周年にあたり、オーストリアから経済ミッションが来日、先ごろ記者会見を開催した。来日したオーストリア共和国経済・家族・青年省大臣のラインホルト・ミッタレーナー氏は現在の経済危機下において、ユーロと円のバランスが良好である点、航空運賃が値下がりしたという外的な要因に加え、「2009年は日本とオーストリアの交流年で修交140年の記念の年。色々な催し物が開催され、両国が互いに注目しあういい環境」と話し、今後の需要の高まりに対する期待感を述べた。

 さらに、「引き続き文化を訴えるとともに、食文化についても訴えていきたい」と述べ、食文化の中での重要な要素の一つとしてオーストリアのワインをアピール。オーストリア政府観光局本局CEOのペトラ・シュトルバ氏も「美しい自然に加え、食文化、ワインといったオーストリアの強みを訴えていきたい」と、旅行のきっかけの一つとしてワインを訴えることで、送客へと繋げていく考えだ。

 オーストリアワインマーケティング協会会長のヴィリー・クリンガー氏によると、日本に輸入されているオーストリアワインは全マーケットの1%以下であるものの、ここ数年で需要が伸び始めているという。同氏はマーケティング戦略として各国の料理にワインをあわせる試みを実施しており、「オーストリアの透明感のあるワインと和食はとても合う」と話す。日本マーケットに対し、「和食&ワインを愉しむ」と題した小冊子を作成したほか、コンチェルト・クラッシック・ウィーンと共同で制作したCD、「ワインと音楽のランデヴー」を紹介。8種類のワインにもっともふさわしい音楽作品をCDの楽曲より選び、消費者にウェブサイトから投票してもらうというプロジェクトを通じて、音楽とワインを組み合わせた楽しみ方を訴えていく。