成田、保安サービス料を導入、1人500円−サービス施設使用料も対象拡大

  • 2009年10月2日
 成田国際空港(NAA)は11月16日発券分から、旅客保安サービス料を導入する。対象となる利用者は出国旅客と国際線乗り継ぎ旅客で、料金は1人あたり消費税込み500円。また、同日から旅客サービス施設使用料(空港使用料)も、徴収対象を拡大。従来は出国旅客のみが対象であったが、国際線乗り継ぎ旅客からも徴収する。乗り継ぎ旅客の料金は出国旅客の半額で、1人あたり大人が1020円、子どもが510円だ。

 料金の徴収は、従来の空港使用料と同様、航空券の購入時に航空運賃と同時におこなう。このため、GDS、CRS各社の対応が必要となるが、NAA広報室では「これまで関係各所と調整を進めてきており、11月16日開始に向けメドは整っている」と説明した。

 NAAでは、これらの変更の理由として「保安関係費用に充てる旅客サービス使用料は、実質27年間コストに見合った値上げをせず、大幅な赤字も企業努力によって吸収してきた」と説明。しかし、911以降、航空保安の費用が急増したといい、「今後も万全のセキュリティ体制を維持し、安心してご利用いただく」ために旅客保安サービス料の設定を決めたという。