ブルネイ、日本人の誘客を積極化−観光局事務所の設置も視野

  • 2009年9月30日
 ブルネイ・ダルサラーム大使館は先ごろ、ブルネイ観光副局長のハジ・タリ・ラフマン氏の来日に合わせて都内ホテルで旅行業界向けのセミナーとレセプションを開催した。ラフマン氏は、「現在の日本からの渡航者数は年間3000人から4000人程度だが、3年後には1万人に増やしたい」と話した。しかし、「訪問者増に向けて、日本からの直行便がなく、シンガポールもしくは香港経由でなければいけない」とアクセスが課題との認識を示した上で、今後は日本市場の強化をはかるため、観光局の日本事務所開設も実現したい考えを説明した。

 セミナーでは、ブルネイは人口や規模がとても小さい国だが1000年の歴史を持っていることや、団塊世代やシニア層に適した文化や自然の魅力を紹介。例えば、自然については、国土の80%を熱帯雨林が占め、熱帯雨林に囲まれた宿泊施設での宿泊体験も魅力という。また、ゴルフやビーチなどのアクティビティが豊富であるほか、首都バンダリスリブガワンには3万人以上の人々が水上に立つ伝統的な家で暮らす「ウォータービレッジ」があり、モスクも建つことから「東のベニス」と表現されることもあるという。

 なお、旅行業界を対象にしたレセプションは今回が初めて。ラフマン氏は「今後もこうした機会を設けていきたい」と語り、日本市場の取り組みを積極化する姿勢を見せた。