8月の出国者数が4ヶ月ぶり増加、2%増の152万人−訪日外客は8%減

  • 2009年9月29日
 日本政府観光局(JNTO)によると、2009年8月の日本人出国者数(速報値)が前年比2.2%増の151万8000人となり、4ヶ月ぶりのプラス成長を記録した。JNTOでは、景気低迷の影響はあったものの、燃油サーチャージ額の値下げや廃止、円高傾向が続いていることから海外旅行に割安感が出たことなどが奏功したと分析する。1月からの累計では7.4%減の993万1000人であった。

 訪日外客数(推計値)は8.4%減の68万人となり、2008年8月から13ヶ月連続で減少。景気の低迷による商品や旅行の手控え、円高などが影響したという。一方で、下げ幅は縮小しており、新型インフルエンザの流行で影響していた訪日旅行手控えは収縮していると見ている。

 方面別では、訪日個人観光ビザが解禁となった中国が17.3%増(10万9100人)、日本の文化や食などに対して関心が高まったフランスが1.9%増(1万3900人)と推移。このほか、アメリカが1.5%増(5万8000人)、カナダが1.9%増(1万3400人)となった。