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ケニア、魅力伝える情報発信を強化−日本語サイト開設、在日観光局も予定

  • 2009年9月28日
 ケニア政府観光局は先ごろ、ケニア観光省副大臣セシリア・ムベリレ氏の来日にあわせ、都内でセミナーを開催。メディアを対象にケニアの魅力と観光促進のための戦略について語った。

 観光局総裁代理のキャロル・ヤンボ氏は2007年から2009年のケニアへの日本人渡航者数が以前と比べ34%減と、他国と比べて大きく減少傾向にあることを説明。昨年12月から今年7月までは17%増の伸びを示したものの、日本人旅行者を呼び戻し、選ばれるデスティネーションとなるためには「ケニアの魅力をアピールすることが重要」と考え、日本人にあわせたプロモーションに力を入れていく。そのため、ケニア政府観光局の在日オフィスの開設をめざすほか、先ごろには日本語ウェブサイト「マジカル・ケニア」も開設した。今後はメディアや航空会社、旅行会社などと連動するほか、SNS大手のフェイスブックやツイッターを利用するなど、効率的かつ効果的に観光促進をしていく。「ビーチやサファリ、ゴルフ場、そしてエコツーリズムやアドベンチャーなど、さまざまな企画に対応できるケニアの多様性を知ってほしい」という。

 観光副大臣のセシリア・ムベリレ氏は、「そのデスティネーションを魅力的であると感じるには情報自体が母国語であるべき。今回日本語のサイトを立ち上げることにより、観光地としてのケニアを認識してもらい、その魅力をより理解してもらえるだろう」と期待を表明。また、サービスの質が大切と考え、東アフリカ共同体とともにホテルなどを調査、および評価し、トレーニングを実施するなどしてサービスの向上に努めているという。通信インフラが整備され、治安も改善の傾向にあるため近年では危険レベルが引き下げられるなど、より旅行しやすい場所に変わりつつあることを強調した。


▽マジカル・ケニア
http://www.magicalkenya.jp/


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