Marriott Bonvoy

アブダビ政観、日本路線就航にあわせて支局設置も−観光市場を重視

  • 2009年9月28日
 アブダビ政府観光局はJATA世界旅行博にあわせて、同観光局ドメスティック・プロモーション・エグゼクティブのモハメッド・アル・マーラー氏が来日し、アブダビの観光素材について紹介した。マーラー氏は、「アブダビはハイエンドでラグジュアリーな体験ができる」と話し、開発が進むレジャー施設やホテルなどについて説明した。また、来春の成田/アブダビ線の就航にあわせて日本に観光局を設置する計画も明かした。

 アブダビはドバイと同じアラブ首長国連邦(UAE)に位置しており、現在3つの島の開発を進めている。これまではアブダビ本島での観光がメインだったが、イアス島では、F1のサーキットを設けて世界で初めてサーキット内にホテルを建設。このほか2010年にはフェラーリパークやショッピングセンターが完成する予定だ。2番目に大きいサディアット島にはUAEで最も長い9キロメートルにおよぶビーチ、「ホワイトサンビーチ」があり、ビーチ沿いに29のホテルが完成する予定だ。このほか、UAEの歴史やフランス絵画などを見ることができる5つのミュージアムやゴルフリゾートなども開発している。マーラー氏は、リゾートエリアとしてファミリーや富裕層向けの観光を提供できると自信を示す。

 また、世界的な金融危機の影響については、「アブダビはオイルという資源を持っており、不況の影響は受けなかった」と強調。一方で、オイルだけに依存しない国づくりを進めており、レジャー施設の開発なども観光産業への注力の表れとなっている。


▽関連記事
エティハド航空、成田就航に向け準備進む−旅行会社経由の販売に期待(2009/09/24)