ハンガリー、交流年の記念式典を開催、質の高い文化資源を紹介

  • 2009年9月25日
 日本・ハンガリー交流年2009の記念式典が先ごろ、ロイヤル・パーク・ホテルで開催された。来日したハンガリー文化教育省のイシュトヴァーン・ヒレル氏は「日本人はヨーロッパに求めるもののひとつに品質の高さがある。文化的なイベントの開催は観光資源の認知を広める重要な機会だ」と述べ、文化的に価値のあるものを紹介することでハンガリーの認知を高めていく意向を語った。さらにヒレル氏は、交流年の一環であるエリザベート橋のライトアップ事業を例にあげ、世界遺産の橋を現代の技術を駆使してライトアップするように「伝統を重んじながらも、イノベーションをしていかなければならない」とし、「新しいものも紹介しながら、多岐にわたる交流を続けていきたい」と、日本との文化交流を今後も長期的に続けていくことの必要性を述べた。

 ハンガリー政府観光局局長のコーシャ・バーリン・レイ氏によると、経済不況や新型インフルエンザ騒動の影響で観光客数の減少はあったものの、ハンガリーへの日本人渡航者はお盆から増加傾向となり、9月と10月の予約は回復基調にあるという。8月から10月でこれまでの落ち込みを取り返して前年並みの水準維持をめざすとともに、今後は高品質な素材をアピールすることで、リピーターを増やしていく所存だ。

 なお、ハンガリーは9月1日から大阪や東京の計3ホテルで、今年7回目となるハンガリーウィークスを開催。今回の記念式典ではモホイ=ナジ芸術デザイン大学による「“伝統とそのインスピレーション”ハンガリー藍染の過去と未来」展覧会のオープニングも実施した。