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チベット、国慶節で外国人観光客新規受入停止か−大きな混乱はなし

 チベット自治区では9月25日から10月8日までの国慶節の期間中、外国人観光客に対する新たな入境証の発給を停止している模様だ。同期間中の入境証の申請があった場合は発給しないというもので、既に発給済みの入境証に関しては通常通り入境が可能。外務省領事局海外邦人安全課によると、中国政府からは公式な発表はないものの、旅行会社の情報によると現地旅行会社などにチベット観光局から口頭で発給しないことが伝えられており、実質的に発給されない状況となっているようだ。

 ただし、チベットは外務省の渡航情報が「渡航の是非を検討してください」となっており、大手旅行会社ではツアーを催行していない会社が多いほか、催行している旅行会社でも現在のところ大きな問題はないようだ。風の旅行社では、すでにチベット観光局から口頭で通知を受け、個別に対応を開始。すでに発給済み分に関しては通常通りの催行となり、特に混乱はないという。また、今回に限らず常に現地とコンタクトをとり状況を判断し、フリープランをガイド付きプランに変更するなどの対応をとっている。また、阪急交通社でも6本のツアーを催行する予定であるものの、既に入境証は発給していたため全ツアーで問題はないという。