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南アフリカ、サッカーワールド杯は「必ず成功」、宿泊には周辺国と協力も

  • 2009年9月24日
 南アフリカ政府観光局は9月18日、JATA旅行博会場でプレゼンテーションを開催、来日した南アフリカ観光大臣のマルティネス・ファン・スカウクフェイク氏、南アフリカ観光拡大ワーキンググループの座長を務めるジェイティービー国際部長の古澤徹氏が登壇し、来年南アフリカで開催されるサッカーワールド杯(WC)への意気込みと自信を語った。

 このなかで、南アフリカ政観局長のブラッドリー・ブラウアー氏の紹介で古澤氏が登壇し、同グループの活動を説明。2007年3月に結成され、11月には現地を視察しており、同氏は自身の印象として治安面で懸念される同地に対し、旅程表どおりに行動し、現地ガイドの注意をよく守っていれば問題がないことを強調。ヨハネルブルクのダウンタウンの一部には一人歩きができない場所があるが「南アフリカの面積に比べればごくわずか」といい、悪いイメージを払拭したいとした。また、先に東京と大阪で開催した業界向けセミナーにはそれぞれ参加者が100人にのぼり、「南アフリカへの人気の高さとトレンドを反映している」という。2010年のサッカーワールドカップを機に南アフリカとの観光交流は確実に増えると予想しており、そのためにも「各旅行会社は引き続き、南アフリカへの観光拡大努力をしてほしい」と語った。

 また、観光大臣のスカウクフェイク氏は、2010年のサッカーワールドカップについて説明。34億人がテレビで観戦し、350万人が実際に南アフリカで観戦、このうち45万人が海外からの渡航者であると予想しており、世界的な景気後退の現在もこの数字は変わっていない。現地では3400億円を投じてインフラを整備しているところで、空港の新設・増設、道路の整備やスタジアムの建設などが予定通り進んでおり、海外からの観戦客を迎える準備が整いつつあるという。11月にはスタジアム工事が完了し、12月にはFIFA会長によるスタジアムの視察が入ることになっており、開催時期の6月、7月までには問題なく準備が整う見通しだ。

 また、南アフリカだけでなく、アフリカ全体の祭典として協力態勢ができていることも説明。宿泊施設に関しては周辺諸国にも協力を要請しており、午前中は野生動物を見学し、午後にサッカー観戦、そして夜には宿泊地へ戻るといった「アフリカ的な楽しみ方」も推奨。南アフリカだけでなく「アフリカン・ワールドカップ」としてユニークなイベントであることをアピールした。