ハワイ州観光局（HTJ）は、9月14日から16日にかけて、東京、大阪、名古屋でセミナーとワークショップを開催した。セミナーの席上、HTJディレクターの一倉隆氏は2010年に向けたプロモーション概要を説明。ターゲットとして引き続き、富裕層および成長の可能性のある客層へのアピールをする方針を明らかにした。

　成長の可能性のある層としては、これまでのウェディングおよびハネムーンといったロマンスや、三世代ファミリー、アクティブシニアに加え、アラフォーの女性や修学旅行を含む教育旅行も視野に入れる。マーケティングタグラインは、現在掲げるハワイの多様性をテーマにした「So　much　More　Hawaii」およびアニバーサリーがテーマの「人生の中の、ハワイ。〜My Anniversary Hawaii」を継続するとともに、新展開として自然写真家の高砂淳二氏とのコラボレーションをスタート。同氏がハワイ各島で撮影した写真を使ったポスターを作成し、ハワイの自然の持つ魅力を訴求していく。

　一倉氏は「2010年からは高砂淳二氏の写真展やトークショーをはじめ、一般に向けたフォトコンテストなど、写真にちなんだプロモーション活動を計画している。また、コンシューマーマーケティングの新しい取り組みとして、ブログやモバイルサイト、SNSなども活用していきたい」と話す。旅行業界に向けては、これまで通りテーマ性のある商品企画のサポートや、旅行会社の店頭でのプロモーションをしていくほか、パンフレットスタンドやポスター、ハワイアンミュージックのCD、プロモーション用DVDの提供など、店頭ディスプレイキットも充実させていく。

　一方、現地のハワイ・ツーリズム・オーソリティー（HTA）に対しても、エコ＆オーガニック、シーズンにあったイベントなどをテーマにしたプロダクトの開発を提案する考えだ。このほか、セミナーではハワイ各島の観光局によるプレゼンテーションを実施。ホテルやアトラクションなど参加各社がブース出展するワークショップも開催した。