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トラベレックス、中国銀聯と提携し新プリペイドカード発行−提携店舗拡大も

  • 2009年9月18日
 外貨両替専門のトラベレックスと中国銀聯は10月31日から、上海への日本人渡航者を対象としたプリペイドカード、「上海トラベルカード」を新たに発行する。これは、4月に発行した「銀聯キャッシュパスポート」に、上海のレストランやホテルなどで優待を受けられるというサービスを加えたもの。2010年5月に開催する上海万博には約150万人の日本人来場者が見込まれることから、上海万博の会場内でも利用できるようサービスを充実させることで販売拡大をめざす。トラベレックスグローバルカードサービス事業本部マネージングディレクターのグラハム・ペリー氏は、「中国銀聯と提携でき誇りに思う。安全で利便性の高い商品になる」と話し、上海万博を契機とした利用者の取り込みに自信を示した。中国銀聯国際業務本部副総裁の董力氏は、「銀聯は日本に進出したことで海外発行業務が急速に発展した」と述べ、海外市場における日本の重要性を語った。

 上海トラベルカードは、日本で入金しておいた日本円を現地で通貨として引き出したり、銀聯加盟店でそのまま利用できる機能に加え、1000店舗以上のレストランやショッピングモール、ホテル、観光スポットや現地ツアーの優待サービスを付けた。トラベレックスの両替店舗のほか、日本旅行やトップツアー、日中平和観光などの取り扱い代理店でも申し込むことが可能だ。

 トラベレックスジャパンアウトソーシング事業部部長の坂根謙介氏は、「現在、提携店舗は約100店舗。来年には2倍にしていきたい」と述べ、「その場ですぐに発行ができる発行代理店は消費者にとって利便性が高い」と理由を説明。現在、上海万博を取り扱う旅行会社とも話し合いを進めているという。また、企業とは直接契約することができないため、企業の業務渡航を取り扱う旅行会社を提携先として視野に入れ取り扱いの拡大を見込んでいる。


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